宮崎県は、9月県議会に提案する142億円あまりの一般会計補正予算案を発表しました。
予算案には、和牛繁殖農家に対する緊急支援事業などが盛り込まれています。

県は、総額およそ142億2600万の一般会計補正予算案を9月県議会に提出することを、2日の議会運営委員会に報告しました。

予算案には、再整備を進めている県東京ビルについて、物価上昇などによる工事費の増加に対応するための経費として1億5400万円あまり。

介護の現場を働きやすい職場環境に整備する介護ソフトや介護ロボットなどを導入するための支援事業に2億1300万円あまり。

また、今年6月ごろから子牛・枝肉価格が急激な落ち込みをみせたことに伴い、緊急対策事業としておよそ1億円を盛り込んでいます。

この事業では、宮崎牛ブランドの基盤を守っていくため、イスラム圏への輸出促進やJA宮崎経済連に対する県民向け消費拡大キャンペーン、それに、和牛繁殖農家に対し生産性の低下した母牛の更新費用を補助するなどの措置を行うことにしています。

また、先月の「Check!調査班」で、小林市の岩瀬ダムに特定外来生物のウキクサが大繁殖していることをお伝えしましたが、県は、その除去費用として、2億1600万円の予算も盛り込んでいます。

このほか、県は、先月8日の地震を受けた緊急的な対策についても必要な予算を9月議会で追加提案する方針で、先週の台風については、検討中としています。

9月県議会は、今月6日に開会します。