“エアハンマー現象”

また新宿ではマンホールから大量の水が。別の映像では水が吹き上がり、マンホールのフタとみられるものが吹き飛ばされたのです。

撮影者「爆発でも起きたみたいな、大きな音がしてあんなの見たのは
初めて」

一般的に約40キロもの重さがあるというマンホールのフタ。それが吹き飛ぶ、こうした現象について… 

日本グラウンドマンホール工業会・大石 直豪事務局長
「逃げ場を失った空気や水がフタの裏を強く“エアハンマー現象”で押し上げてフタを吹き飛ばしてしまう」

この「エアハンマー現象」が起きる原因の一つが、想定以上の雨です。下水道管を想定した管に、大量の水を流し込むこちらの実験でも…

すごい勢いで水が吹き上がっています。

1時間に100ミリの豪雨

想定を超える雨量が引き起こす危険な事態。実は東京では過去にも、大雨がたびたび深刻な被害をもたらしてきました。

例えば2005年には、杉並区で1時間に100ミリを超す大雨が降り、善福寺(ぜんぷくじ)川が氾濫。マンション1階が水没し、7000世帯以上が停電しました。