台風10号は1日正午、熱帯低気圧に変わりましたが、石川県内では2日にかけて、雷を伴った激しい雨が降る所がある見込みです。

台風10号は1日正午に熱帯低気圧に変わり、東海道沖をゆっくりとした速さで北西に進んでいます。2日は別の低気圧が北陸地方を通過する見込みで、大気の状態が不安定となるため加賀、能登ともにいずれ多いところで1時間に40ミリの激しい雨が降る見込みです。

2日午後6時までの24時間に予想される雨の量は、いずれも多い所で加賀で80ミリ、能登で60ミリとなっています。気象台は2日未明から夜遅くにかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう呼びかけています。

県内では1日、底引き網漁が解禁となりましたが、台風10号の影響で金沢港や加賀市の橋立漁港など、多くの漁港で船の出港が見送られました。金沢港で作業にあたっていた漁師は「すべての船がすぐに出られる準備はしてある。なるようにしかならない。仕方ない、漁師は」と話していました。

金沢市中央卸売市場によりますと、出漁の見送りに伴い2日予定されていた初競りは3日に延期となりました。天候や波の状況によってはさらに延期となる可能性もあるということです。