北陸新幹線の大阪までの延伸をめぐり、石川県選出の国会議員らでつくる研究会が22日、現行の小浜・京都ルートの費用対効果が、着工の条件となる1を大きく下回るとの独自の試算結果を公表しました。これについて石川県の馳浩知事は23日の記者会見で、「専門家がはじいた独自の試算結果だ」と強調した上で「政府が示すデータが知りたい」と述べました。

現行の小浜・京都ルートでは費用対効果、いわゆるB/Cが着工の目安とされる1を大きく下回ったことについて問われると「私は、今は小浜派。でもその足元は揺らいでいる」と述べました。

馳知事は5月の建設促進大会の場で米原ルートを含めた再検討を求めていて、米原ルートについては23日、「京都の課題を解決できなければ、セカンドベストかもしれない」との見解を示しました。

また、これまで延伸ルートを議論してきた自民・公明の議員でつくる与党プロジェクトチームの今後のあり方が問われる中、馳知事は「新たな連立政権で舞台を早く整えてほしい」と議論の進展を強く求めました。