【気象予報士が伝えたいポイント②停電への備え】
たとえば最低限必要なものとしては、以下があげられます。
・懐中電灯
・携帯ラジオ
・乾電池
・スマートフォンのモバイルバッテリー
・備蓄食品、水(最低でも家族が3日間乗り切れる程度の量)
・カセットコンロ、カセットボンベ
・防寒着や毛布
・ポータブルストーブ、灯油
・現金(大規模停電では電子決済も使えなくなります)
・携帯用トイレ

2018年9月6日未明に起きた北海道胆振東部地震から、まもなく6年が経ちます。
北海道では、日本で初めてとなるエリア全域におよぶ大規模停電「ブラックアウト」が発生しました。そこから約99%が停電から復旧するのに、約2日かかりました。
私・星井は当時東京にいたのですが、札幌に住む親はスマートフォン用のモバイルバッテリーを持っていなかったため、連絡をしても返信がなく、心配でした。その後、モバイルバッテリーをプレゼントしました。
当時から札幌にいた児玉気象予報士は、電化住宅なので苦労したものの、百均で買っておいた置き型懐中電灯が活躍したそうです。幸い、子どもはミルクを卒業していたので大事には至りませんでしたが、お湯も沸かせない状況だったので「危なかったね…」と夫婦で話をしたそうです。
あのときの経験を無駄にしないよう、今一度、停電への備えを確認しましょう。

防災について学ぶことは、自分と大切な人の命を守ることにつながります。
「札幌市民防災センター」では、いろいろな災害の疑似体験をしながら、防災に関する知識や、災害が発生したときの行動を学べます。
ご家族や友人同士で、体験してみてはいかがでしょうか。
【札幌市民防災センター】
・北海道札幌市白石区南郷通6丁目北2-1
・開館時間:午前9時30分〜午後4時30分
・入館料:無料
・休館日:年末年始及び第1・第3月曜日(祝日の場合は翌日)
※機器の保守点検などによる臨時休館があります。最新情報は施設にご確認ください
文: HBCウェザーセンター気象予報士 星井さき・児玉晃
HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
※対談の写真は2024年8月、防災センターでの写真は2023年訪問時のもの。台風10号の情報など、内容は記事執筆時(2024年8月30日)の情報に基づきます。
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