すでに“ほぼ線状降水帯”が各地に 週末も大雨に警戒を

また、台風の動きが遅いため29日から30日にかけて活発な雨雲がかかる場所がほとんど変化しておらず、四国、東海地方、関東地方では線状降水帯になりやすい状況が続いています。
同じ場所に雨が降り続いていて、ほぼ「線状降水帯レベルの雨雲」が発生しているような状況です。土砂災害の危険が高まっています。
気象庁によると、この先、関東地方では30日12時~9月2日12時の間に500ミリの雨が予想されています。
東京では1か月に150ミリ以上の雨が降ると災害の危険度が高まるといわれていますが、すでに東京の8月の雨量は300ミリを超えて、平年の2倍になっています(平年は154.7ミリ)。その状況に、さらに雨が降り続くことになりますので、いつ災害が起こってもおかしくない状況です。

台風による雨は、短時間にザーッと降ります。通常、黒い雲がみえるなど、「雨が降ってきそう」と感じてから、雨が降ってくるまでに少し時間がかかると思いますが、台風による雨はいきなり強く降りますので、あっという間にびしょ濡れになるような雨となりそうです。これだけ雨が続いているので、がけ崩れや土砂災害が起こりやすい状況です。
川の水もかなり増水して、茶色く濁った水が流れています。氾濫する可能性もあります。今いる場所で雨が降ってなくても、川の上流部で雨が降って急に水かさが増してくることも考えられます。
週末は色々な場所で過ごすと思いますが、崖や川、川に近い公園には決して近づかないでください。自分の住んでる家の周りが何かいつもと違うなと思ったら早めに避難するようにしてください。家の前の道が川のようになってから、暗くなってからでは避難は難しくなります。明るいうち、早めに避難を検討してください。