今回の台風10号、「駆け足程度」とスピードが遅く、今後日本列島をノロノロと横断。近畿周辺でほとんど停滞予想も出ています。なぜこんなにも動きが遅いのでしょうか。国土交通省の気象防災アドバイザーに解説してもらいました。

気象庁によりますと、台風10号は、30日にかけて九州を横断し、その後、31日にかけて西日本を東へ進む見込みです。
ポイントは「速度が非常に遅いこと」。一体なぜなのでしょうか。


国土交通省 気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「今回の天気図を見ると何がわかるかというと、まずは両方の高気圧、偏西風の流れの弱いところ、また新たに小さな低気圧ができたというようなところから、複雑な要素がありますけど、そのために非常に予報円が広くなっていると見てとれる」

そもそも、台風は自分の力では進めません。

今回、高い層にあるチベット高気圧と太平洋高気圧の狭間にあるため、上手く身動きがとれないのだそう。