強い台風10号はけさ、鹿児島県の薩摩川内市付近に上陸しました。この後も勢力を落とさないまま、九州を横断する見込みです。引き続き、最大級の警戒が必要です。鹿児島県枕崎市から中継です。

台風は鹿児島県から遠ざかりつつありますが、各地で被害の一端が見えてきました。

鹿児島市の港できのう、係留中の船が沈み、乗っていた福岡県の64歳の男性船長が行方不明となっています。

このほか県内では、台風対策で自宅の屋根に上っていた84歳の男性が足を滑らせ転落し、頭などに大けがをしたり、風にあおられて転倒したりするなど、これまでに分かっているだけで、あわせて21人がけがをしました。

きのう夜からけさにかけて台風が最接近した枕崎市では、工場の外壁が崩れたり、周辺住宅の屋根瓦が飛ばされ、落下したりしていました。

住民
「全然違いました。命さえあればいいと思いました」

このほか、奄美大島や屋久島などで屋根や雨どいが壊れるなど、分かっているだけでも家屋損壊の被害が25棟で確認されています。

史上最強クラスの勢力で鹿児島県を襲った台風10号。被害の全貌が分かるのには、まだまだ時間がかかりそうです。