本州付近で迷走する可能性、影響長期化へ

日本気象協会天気Jpによりますと、台風10号は、予報円の中心を通った場合、北陸地方より南側を通る進路に変わってきています。また北陸地方への最接近も31日午後以降と、遅くなる傾向ですが、台風が本州付近で迷走する可能性が出てきており、影響が長期化するおそれがあります。台風接近前から前線や台風周辺の湿った空気の流れ込みなどで、大雨となるおそれがあります。

台風10号進路予想図 28日午後4時(気象庁HPより)

台風の予報円を見ると31日までは比較的予報円が小さく、進路や速度が比較的安定していますが、1日になると急激に予報円が大きくなっています。これは、台風が急に速度を弱めたり迷走するモデルがあることを示しており、予報に不確実性が大きいことを示しています。

北陸地方では、台風の直接的な影響を受け始める期間は遅くなる傾向ですが、台風周辺の暖かく湿った空気の影響を長い時間受けるため、影響期間が長引くおそれがあります。

30日までは台風がまだ北陸地方からは離れていますが、局地的な大雨や雷雨に注意が必要です。特にこのあと28日昼過ぎから夜遅くまでは、1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があるでしょう。土砂災害や低い土地の浸水・河川や用水路の増水に注意・警戒してください。