台風への備え急ピッチ 交通への影響も出るおそれ

今月8日、震度6弱の揺れが襲った宮崎県日南市では、台風への備えが急ピッチで進められていました。

市内の瓦業者には修繕依頼が殺到。そのうちの1軒に同行すると、屋根には今にも落ちそうな瓦が…

屋根の修繕依頼者
「一応シートをはって、あと台風がよけてくれるの願うだけ」

瓦の張り替えは1週間ほどかかるため、26日はビニールシートが風で飛ばないように補強する作業などが行われました。

日南セメント瓦工業所 黒岩久登 代表取締役
「屋根からの雨漏りはもしかしたら止めることはできないかもしれません。被災者の方には苦しい状況になっている」

台風への備えは東海地方でも。愛知県田原市の農園で行われていたのは、バナナの収穫作業。

吉田園 吉田訓章さん
「(収穫日は)きょうではなかったが、台風が来ているということで、全部倒れてだめになってしまうより、先に収穫して」

吉田園では去年6月、台風2号の接近に伴う豪雨でハウスの中まで浸水する被害が…

吉田園 吉田訓章さん
「植えてある野菜は全滅に近い状態になった。やれるだけのことをやって、(台風が)過ぎ去るのを待つ」

交通機関の情報も早めの確認が必要です。JR各社は山陽新幹線で29日から30日の間に、東海道新幹線で29日から31日の間に計画運休などの可能性があると発表。

JR九州はあす以降、九州新幹線や在来線の運行に影響が出る可能性があるとしています。