五百旗頭さんは1937年に生まれた直後、フランス人のアルフレッド・メルシエ神父(1905~1977)から洗礼を受けました。しかし、戦時色が濃くなるにつれ、教会やメルシエ神父への当局の“監視”の目が強まっていったといいます。
(五百旗頭邦夫さん)「“外国人はスパイ”ということで憲兵から目をつけられていた。ミサをやっている時に、聖堂の後ろにサーベル(軍刀)をぶら下げた憲兵らしき人が立って見張っていました」
そして1945年の5月、メルシエ神父は突如、尼崎の憲兵隊に逮捕され、終戦翌日の8月16日まで勾留されました。