藍染めに魅了され、独学で習得に励む女性(53)がいます。上から下まで自ら染め上げた服を身に着けるほどの藍染め好き。元々藍染めに興味があったわけではなく、イノシシ対策から、自宅裏の畑で「タデ藍」の葉を栽培したのがきっかけでした。
自分で染めた服と靴で出迎えてくれた

「藍染めをこよなく愛する人がいる」と聞いて訪ねたのは、福岡県八女市。黒木町にある民家で出迎えてくれたのは鍋田百子さん(53)です。すべて自分で染めあげたという藍色の服を身につけ、履いていた靴まで藍色に染められていました。

夫婦で米や茶を栽培
鍋田さんは夫婦で米や茶を栽培し、タケノコや栗なども収獲する農家ですが、その傍ら、去年から独学で藍染めを学びはじめました。原料となる植物「タデ藍」を自宅裏の畑で栽培しています。青々と生い茂る藍の葉は、今がまさに収穫の最盛期。
「イノシシがタデ藍の臭いを嫌う」と聞いたから

鍋田百子さん(53)「タデ藍を栽培するようになったのは、もともと染物をするのが目的ではなく、イノシシがタデ藍の臭いを嫌って、農作物の被害が受けにくくなる、いう話を聞いたからなんです」
栽培をきっかけに、藍色の美しさに魅了され、今でも日に日に藍染めの虜になっているそうです。