マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(48)の球団殿堂入りセレモニーが28日(日本時間)、シアトル・マリナーズの本拠地、T-モバイル・パークで行われた。
関係者やファンにユーモアを交え感謝を述べたイチロー氏。約17分間、全て英語で行ったスピーチ全文を紹介する。
ワッツアップ シアトル!
というわけで、始めましょう。
あなたならやりかねないよ。私にスピーチをさせるためのジュニアのやり方に違いないですね。
あそこに座っているよりも、ここに立っているほうが安全でしょうね。なぜなら、先ほどの動画の通り、ジュニア(ケン・グリフィーJr.)が私の椅子に糊をつけていたかもしれないから。
ありがとう、ジョン(・スタントン会長)。今夜、ここに立つことができて光栄です。
チャック・アームストロング氏(元球団社長)にも来ていただいて感動しています。
ありがとう、ジェリー(・ディポートGM)とケイティー(・グリッグス社長)。
ハワード(ハワード・リンカーン元CEO)とジョン(ジョン・スタントン)、出席してくれてありがとうございます。
22年前、シアトル・マリナーズの一員となって、私の人生は変わりました。この組織(マリナーズ)とこの街には感謝してもしきれません。
そして、今日ここにはいない人の名前も挙げなければなりません。山内博さんです。彼は、マリナーズの長年のオーナーでした。日本人初の野手としてシアトルでプレーする機会を与えてくれた彼に、生涯感謝します。
最初は馬鹿にされたのだと思いましたよ。いったい私が何歳に見えるのか⁉って思いました。彼は私がここにくる以前にとっくに引退していたのですから。
アルビン(・デービス)と知り合うことができて、光栄です。一人のファンが私にこう言ったのです。「あなたが(アルビンと)一緒にプレーをしている姿を見るのが大好きなんだ」と。
今夜、時間を作ってここに来てくれた多くのマリナーズ殿堂入りされた皆さんの温かい応援に感動しています。
左利きのあなたはとても賢かったけれど、とてもお喋りでしたね。あなたに初めて会った時、30分もの間、私に英語で話し続けてくれました。あなたが何を話していたのか私には全く理解できませんでした。
そして、ジェイミー(・モイヤー)!ここにわざわざ来てくれてありがとう。
エドガー(・マルティネス)、あなたは最も謙虚なプロフェッショナルであり、引退後も変わっていませんね。あなたは、フィールドでは鉄壁で、クラブハウスでも助けてくれました。
最初のチームメイトの3人がここにいます。
でもよくよく考えてみたら、アルビンとチームメイトになるのもいいのではないかと気づきました。だから、そのファンを訂正しませんでした。
今でこそ私の英語も少しは良くなったけれど、いまだにあなたの言っていることのほとんどは理解できません。それでも、49歳までプレーを続けたことは本当に尊敬しています。
この新しいマリナーズ(殿堂)チームに参加できることを光栄に思います。私をここに迎え入れてくれた皆さん、ありがとうございました。