23日午前、福井県敦賀市にある日本原子力発電・敦賀発電所の廃棄物貯蔵施設から煙が出て、消防などが原因を調べています。
23日午前11時50分ごろ、福井県敦賀市の日本原子力発電・敦賀原子力発電所から、「4階で白煙が充満している」と消防に通報がありました。
日本原子力発電によりますと、午前11時半ごろ、敦賀原発敷地内に3か所ある廃棄物貯蔵施設のうち1か所の建屋から煙が出て、火災報知器が作動したということです。

廃棄物貯蔵施設では、放射性物質が付着した雑巾など固体の廃棄物をドラム缶や鉄製のケースに入れて保管しているということです。
周囲のモニタリングポストに変化はなく、日本原電は、外部への放射能への影響はないとしています。
けが人はおらず、消防などが煙が出た原因を調べています。
敦賀原発をめぐっては、1号機で廃炉に向けた作業が進められているほか、2号機は運転を停止していて、原子力規制委員会が今月、福島第1原発の事故後に作られた新規制基準で初めて再稼働を認めませんでした。