■「見たことない」「記憶にない」教委の元課長、元幹部に直撃
学校の調査記録は、意図的に隠されたのか?私たちは7月、発覚当時に、学校を指導していた教育委員会の元課長を直撃した。
ーー未だに教育委員会は、当時十分な調査ができなかったと言っているが、それは本当なんでしょうか?
神戸市教育委員会 当時の指導課長
「その頃ですか?そうですね。もっと時間があったらよかったですね」
ーー当時校長はですね、最初はいじめがあったと認めていたんですが、その後誰かに操作されていると。それは教育委員会から圧力があったということではないか?
神戸市教育委員会 当時の指導課長
「それはないんじゃないですか。(校長の)主張は特に変わってないんじゃないですか」


神戸市教育委員会 当時の指導課長
「あーそうですか。ちょっと古いことですので」
学校が作っていた調査記録について、尋ねると・・・。
ーーこれは覚えていらっしゃいますか?
神戸市教育委員会 当時の指導課長
「それは見たことがないですね」
ーー見たことがない?教育委員会として不祥事が続くと問題であるから、このいじめは?
神戸市教育委員会 当時の指導課長
「それは関係ないです。それはないです。ひとつの事件があったので次々と起こっているので、それが全体トータルとして隠しておこうと、そんな判断はないです。行政機関ですからね、それをするともうあかんでしょ」
さらに当時、父親への対応などに当たっていた教育委員会の元幹部は。
ーー学校側が作った34ページの資料なんですけど?
神戸市教育委員会の元幹部
「うわ、すごいね。記憶にはないかなー」

神戸市教育委員会の元幹部
「それはないです。(当時)開示請求がありましたからね」
ーー開示請求があっても、これは出なかったんですよ
神戸市教育委員会の元幹部
「いや、その時にそれがあったのかどうかはちょっと記憶にないですけれど」
当時の幹部らは「見たことがない」と話した。Aさんの父親に対して、一度はいじめを認めていた、当時の校長にも話を聞こうとした。すると8月、こんな手紙が返ってきた。

「学校側の調査内容については、2006年2月初めから教頭がまとめたものを3月末までには、教育委員会の担当指導主事に送付しているものと思います。精一杯やれることはやったと思っています。誰かに操作されているかもしれないについては、私にはわからないのでコメントできません」
神戸市教育委員会と闘い続けてきた、Aさん。なぜ、今になって調査記録が出てきたのか?その説明は一切ないという。
Aさん
「今僕ができることは、過去は変えられないので、二度と同じような被害者が出ないように第三者委員会とかで訴えていくしかないできないわけなんですが、教育委員会がああいう態度なんだったら、もう救われるはずのものも救われることはないなっていう意味で、すごく残念な気持ちですね」