「ふるさと納税」初の1兆円突破 「旅先納税」や「被災地支援」も

地域性豊かな返礼品だけではなく、現在導入する自治体が増えているのが、「旅先納税」。
7月から旅先納税を始めた岩手県花巻市。スマートフォンを使って、専用ページからふるさと納税を行うと、寄付額の30%分の花巻市内の飲食店や温泉施設などで使える電子商品券をその場で返礼品として受け取れる。花巻市の上田東一市長は「この『ふるさと納税』を利用しながら、花巻の観光を楽しんでもらいたい」と語る。

そしてふるさと納税は被災地支援という形でも広がっている。2024年の元日に発生した能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市の寄付額は、2023年度の10倍以上となる11億円に上り、輪島市でも5倍に増え、21億円に。一方、様々な課題も浮き彫りになっている。