能登半島地震で壊れた柱時計 民泊の常連客が修理に持ち込む
宝達志水町にある民泊施設「くずの里」。ここにも匠さんの修理を待つ時計があります。「くずの里」は丸谷英子さん(90)が築150年の生家をリフォームして営んでいます。
丸谷さんが民泊を始めた15年前にシンボル的な存在にと購入した柱時計。
能登半島地震の発生後、復興の様子を記録したいと何度も能登を訪れている京都市在住の写真家、谷口菜穂子さんも「くずの里」を利用する一人です。
谷口菜穂子さん「気になるね、置いたまんまやもんな」
丸谷英子さん「もったいないもんね」「そりゃそうや」
谷口菜穂子さん「毎回、泊まるたびに時計の話を出してこられてどうしようって言われて。よっぽどやっぱり気にされているんだな」
高さが2メートルほどもある大きな柱時計は地震の揺れで倒れ、振り子が外れるなど壊れてしまいました。
谷口菜穂子さん「象徴的な存在だったと思う、あれだけ大きいのでどんと鎮座していたわけですから」
谷口さんが、時計を修理してくれるところを探していたところ、工房亞陀にたどり着きました。