色選びが肝?仕事のしやすさまで計算されたデザイン!

「『レスQ』で働きたい!」という視聴者の声も集まる同オフィスのセットでは、撮影がない時にドラマスタッフがセット内で、実際にパソコンや資料を広げて仕事をしていることもしばしば。

スタッフからも「集中できる」「居心地がよい」と好評なのだが、それも美術スタッフの心遣いのおかげだ。

「『レスQ』社員にどこでも居心地よく仕事してもらうために、オフィスには持ち運び用のバッテリーを備え付けています」と、大三島氏が万能アイテムを紹介。

専用の棚に置いておくだけで充電ができるすぐれもので、必要な時は持ち運んでコンセントから遠い机や、フリースペースで寝っ転がりながら使うことができる。これがあればどこでも好きなスペースで作業ができ、「コードがコンセントに届かない…!」というあるあるの悩みを解消してくれる。

大三島氏は「西園寺さんも固定の席ではなく、いろいろなところで仕事をしているので、今日はどこにいるかを気にしながら見てもらえるとうれしいです」と、本作ならではの楽しみ方を教えてくれた。

グリーンのカーペットが印象的なフリースペースは、劇中でも社員が「Yogibo」に寝っ転がって雑談したり、パソコンを使用している場面が見られる。

ハンモックやカラフルなクッションに加え、天野が集めたインテリア小物が集まるにぎやかなエリアだが、目が疲れないよう、集中力を削がないようにワントーンの大人の色味でまとめられている。全体的ににぎやかに見えるオフィスだが、働きやすさもしっかりと考慮されている。

「映像として、鮮やかではあるけど強すぎない色味を研究し、配置してます」と大三島氏がデザイナーならではの計算を語る。