映像に奥行きを与える美術の力!カメラ目線の鳥に注目!?

スタジオの構造上、実はあまり天井の高さがない「レスQ」のセット。奥行きや迫力が表現しにくいため、要所に段差をつけることを意識したそう。
セットを見渡してみると中心部分がくぼんでおり、入口とキッチン&フリースペース部分は小上がりのような作りになっている。
「段差をつけることで、のっぺりとした映像にならないように。奥行きや立体感は映像作りにとって大切なものなんです。立体的に動ける空間作りも美術の役割の1つです」と、大三島氏が制作の裏側を明かしてくれた。
監督の一声で撮影画角が決まるドラマの撮影。「このシーンはここで撮ります」と急に言われても大丈夫なように作り込まれたセットは、どこに立っても美術スタッフのこだわりが目に入る。
「狙い通りの画角に決まると嬉しいですけど、予想外の画角になる事も…。でも、どこを切り取っても良いように、手抜きなしで頑張って作ってますので、隅々まで見ていただきたいです」と、中村氏は微笑む。

「実は、美術チーム内で『レスQ』のイメージキャラクター・サンバーズが毎回カメラに向いてるようにセットする遊びをしていて…(笑)。働く西園寺さんの姿はもちろんですが、どこかにこちらを向いてるサンバーズがいないか探しながら観てほしいです!」と、茶目っ気たっぷりに明かしてくれた大三島氏。
西園寺さんの世界を彩る「レスQ」に仕掛けられた、細かい遊びを見つけ出すのも本作の1つの楽しみになりそうだ。