映画に込めた監督の思い「生きとって良かったと思えるものに」

多くのスタッフも、映画の趣旨に賛同したボランティアです。内容まとめ上げるのは、岡山市内で映像制作会社を営む山本守さんです。

(山本守さん)
「先生からいただいた感動を表現できるかどうかを、全ての課題として取り組みたいと思います」

「命の尊厳、例え自殺しようと思っている方がいても、この映画を見て『いやそうじゃない』『絶対生きとってよかった』と思われる日が来るんだよ、ということをこの映画ではっきりと表現できたらと思います」

映画の撮影は半年かけて行われました。

(映画のロケシーンより)
「健吾兄ちゃんはな、直ちゃんのおうちの一番つらいこと、悲しいこと、苦しいことを全部まとめてランドセルに入れて、天国に行ったんじゃ。直ちゃん、健兄ちゃんのこと忘れたらいけんで」

「うん、わかった」

竹内昌彦さん本人もエキストラに

岡山駅で行われた、竹内昌彦さんのパラリンピック出場の見送りのシーンには、エキストラとして竹内さん自身が招かれました。人だかりの中に、ひっそりと佇む竹内さんです。

(エキストラの男性)
「竹内さんの見送りのシーンに、ご本人がエキストラとしていらっしゃってる!」
(竹内昌彦さん)
「孫が、孫がのう、目が見えんでも頑張ってのぅ、へへへ」

(竹内昌彦さんの父親役の男性)
「風邪をひかないように気をつけるんよ」

(竹内昌彦さん役)
「行ってきます」

(竹内昌彦さんの父親役)
「竹内昌彦、ばんざーい、竹内昌彦、ばんざーい、竹内昌彦、ばんざーい」

(山本守 監督)
「はいOKです」