泥水で無残な工場を前に『終わりだな』

近くを流れる球磨川が氾濫し、工場を襲いました。

氾濫した球磨川(右下の建物が人吉冷蔵の工場)

山賀代表「2階建ての工場と冷凍庫があったが、1階は全部水没してしまって。翌朝の5時に水が引いて(会社にくると)もうひどい状態で、泥水で見るも無残な」

工場は取り壊すしかありませんでした。

山賀代表「『これで終わりだな』と正直思いました」

それでも、周囲の人からの応援を受け、人吉冷蔵は復活に向け動き出しました。

山賀代表「人吉・球磨には氷屋がないから、当社が無くなったら夏祭りも出来なくなりますし、そういう使命感もあって『やるぞ』という気持ちで」

励ましあいながら前進、営業を再開

被災した翌月には別の製氷会社から氷を仕入れ営業を再開。そして、去年12月には工場の再建が完了し、製造を再開させたのです。

人吉冷蔵の氷でかき氷を作るカフェも豪雨で被災。励ましあいながら前進してきました。

永田村右衛門ROASTERY 江﨑美花さん「復活出来ればという話は毎回していて、人吉冷蔵が再開した時には皆さん大喜びで」

工場が復活して初めての夏。かき氷が地域の人を笑顔にしています。