放水の指示を聞き取れず…
青柳さんの役割は、燃え上がる炎のすぐそばで隊員の援護のため放水することです。
しかし…しばらくすると、教官や隊長から別の指示が飛んできました。
五嶋教官「(隊員ではなく)燃焼実体にかけろ、受傷するぞ!そのままだったら」

燃え広がるのを防ぐため火に向かって放水するよう指示されましたが、青柳さんは余裕がなく聞き逃していました。
青柳さん「前の隊や自分の隊とも全然コミュニケーションがとれなかった。声が聞こえなくて、前のことに集中しすぎて周りを見ることができなかった」
弱点を克服し、さらなる成長へ
訓練が一区切りしたその時、青柳さんの様子に異変が起こりました。初めて臨んだ炎に飛び込む訓練で体力の限界を迎えたのです。

青柳さん「思ったような活動が体力的にもできませんでした。まだ理想の消防士には全然近づいていないと思う」
それでも、青柳さんは体力を回復させて、その後の訓練に復帰。残り1か月余りの消防学校生活で弱点の克服を目指します。
五嶋教官「知識と体力と技術をつけて現場に出したい。あと1か月、間頑張ってもらうように期待しています」
涙を浮かべた青柳さんを、教官は笑顔で「泣くな泣くな」と励ましました。

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