現在、強い勢力で発達しながら北上している台風7号。きょう(15日)午後6時には、八丈島の南南東約260kmに位置しています。このあと、暴風域を伴ったまま、あす16日(金)からあさって17日(土)にかけて、関東地方や東北地方にかなり接近する予想です。

ところで台風が発生するとニュースや天気予報など見ることが多い台風の進路予想図。この円の意味を理解しているでしょうか。
まず台風の現在の位置について表示される2つの円のうち、外側の大きな円(黄色)は、平均風速15m/s以上の「強風域」といわれる範囲です。
そして、内側の円(赤色)は、円内で平均風速25m/s以上の暴風が吹くおそれがある「暴風域」といわれる範囲です。
平均風速とは10分間の平均風速のことです。
続いて、先の台風の進路予想を表す円についてみていきましょう。例えば48時間先の台風の進路予想を示す図で使われている白い円は「予報円」と呼ばれています。この予報円は台風の中心が入る確率が70%であることを示しています。
よくこの白い円全体が“台風の大きさ”を表していると思っている方も少なからずいて、「時間が進むにつれて台風が大きくなっている」と勘違いされている方にたまに遭遇しますがそうではありません。
予報円の大きさが小さければそれだけ台風の進路予想が定まっていることを意味して、予報円がおおきければそれだけ予想のブレ幅が大きいといえます。
その予報円の外側にある赤色で示されたエリアは「暴風警戒域」です。これは予報円内に台風の中心が進んだ場合に、暴風域に入る可能性のある範囲を示しています。

例えば、予報円の最も西側に台風の中心が進んだ場合はそれよりも西側に広がる範囲が暴風域です。最も東側に台風の中心が進んだ場合はその東側に広がる赤色のエリアが暴風域となります。
今回の台風7号の場合、予報円の西側を台風が進んだ場合、関東地方の広い範囲や東北の一部が暴風域に入る可能性があることを示しています。
すでに交通機関にも影響が出ている状況ですが、今後も最新の情報を確認するようにしてください。