戦時中の日本で発生した南海トラフ地震についてご存知でしょうか。
それは1944年の「昭和東南海地震」です。
当時、情報規制により正確な被害が報道されなかったことから「隠された地震」とも言われています。
1944年、紀伊半島沖を震源とする南海トラフ地震「昭和東南海地震」

静岡県の駿河湾から、日向灘にかけてのプレートの境界で発生する「南海トラフ地震」。
およそ100年から150年の間隔で発生する大規模地震で最後に起きたのは、1944年、紀伊半島沖を震源とした「昭和東南海地震」と、その2年後に発生した和歌山県南方沖を震源とした「昭和南海地震」です。

このうち、マグニチュード7.9、当時の震度階級では最大の震度6を観測した「昭和東南海地震」は太平洋戦争の真っ只中の日本を襲いました。

(防災システム研究所 山村武彦所長)
「戦争中ですから報道管制が厳重に引かれていたわけで、そういう情報を広く発信しなかった。いわば隠された大地震ということになります」
