岸田総理が自民党総裁選不出馬を表明しました。
なぜ今のタイミング?背景には何があるのでしょうか?

「重い決断をした」記者会見で語られたこと

岸田総理の会見(14日午前11時30分頃)
「今回の総裁選挙では、自民党が変わる姿、‟新生”自民党を国民の前にしっかりと
示すことが必要です。そのためには、透明で開かれた選挙。そして何よりも自由闊達な論戦が重要です。
その際、自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くことであります。
私は、来る総裁選には、出馬いたしません。
政治と金の問題を巡っては、派閥解消、政倫審出席、パーティー券購入の公開上限引き下げなどの判断についてご批判もいただきましたが、国民の信頼あってこその政治であり、政治改革を前に進めるとの強い思いを持って、国民の方を向いて重い決断をさせていただきました。
残されたのは自民党トップとしての責任です。
もとより、所属議員が起こした重大な事態について、組織の長として責任をとることにいささかの躊躇もありません。
今回の事案が発生した当初から思い定め、心に期してきたところであり、当面の外交日程にひと区切りがついたこの時点で私が身を引くことで、けじめをつけ総裁選に向かっていきたいと考えています。」

TBS政治部長 岩田夏弥:
自民党幹部も今日電話を朝受けたということで非常にびっくりしたと話していまして、やはりかなりの人にとって相当衝撃で、これから先の秋の総選挙が一挙にこれで現実的に見えてきましたね。

恵俊彰:
今年はアメリカの大統領選挙もあって、11月5日には世界のリーダーが決まるんでしょうけど、民主党でも大きな動きがあってバイデンさんが辞めました。それでハリスさんということになりましたけども、どこかその民主党を救うためにみたいなところもあったような気がしますが。

ジャーナリスト 鎌田靖:
私も全く同じことを考えていて、バイデンさんが先日CBSのインタビューを受けてるんですよね。その中でなぜやめたかという理由について、このままだったらズルズル最後まで拮抗が続くと。そうなると同じく行われる上院と下院の選挙に影響する、つまり民主党の同僚に対してマイナスの影響が出るから、だから私は身を引くというふうに考えたんだということを言っていました。
実際はわかりませんけど、次の選挙のときに、なるべく自分が責任を取ったということで、次の選挙の目減りをなるべく減らしたいという、バイデンさんと同じようなことも考えられたんじゃないかなという気はしました。