1週間以内にマグニチュード8クラス以上が発生した6事例
今後30年以内に70~80%の確率で発生するとされる南海トラフ地震。この「30年以内」を「7日以内」に換算すると、概ね「1000回に1回」程度となります。つまりは、約0.1%です。では、どのように計算しているのでしょうか。
これは、1904~2014年までに発生した世界の大規模地震の統計データに基づいています。気象庁によりますと、その期間にモーメントマグニチュード7.0以上の地震は世界で1437回発生しました。その地震の震源から50km以内かつ7日以内にマグニチュード8クラス以上の地震は6回発生しています(1日目:4事例、2日目:1事例、3日目:1事例)。したがって、発生確率は多く見積もって約0.5%となります。
約0.1%が約0.5%に―。気象庁は、平時と比べて「数倍高くなっている」と説明しています。
日常生活の感覚では高いとは感じづらいこの数値。一方で、数値だけではなく、13年前に起きた事例を参照すると、数値の見え方が変わるのではないでしょうか。