【課題4 紛争問題】“国として”参加NGのロシア・ベラルーシ…4年後どうなる?

 4つめの課題は『紛争問題』です。今回のパリ大会では、ウクライナ侵攻を理由にロシアとベラルーシは“国として”の参加が認められませんでした。一方で、ガザを攻撃しているイスラエルは国として出場が許可され、北朝鮮も参加しました。4年後、アメリカ・ロス大会にロシアは参加しているのでしょうか。注目ポイントでもあります。

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 なお、12年間にわたってIOCの会長を務めたトーマス・バッハ氏が2025年での退任を表明しています。バッハ氏の功績としては、2016年のリオ大会から「難民選手団」が結成されています。今回のパリ大会ではボクシング女子のヌガンバ選手が、難民選手団として初となる銅メダルを獲得しました。また、不正の温床になっていた開催国の“招致レース”を抑えるため、IOC主導で開催国を決めるようになったこともバッハ氏の功績だと言われています。