野球復活で大谷選手が出場!?2028年『ロス大会』の見どころ

 最後に、2028年に開催されるロス五輪の見所です。オリンピックの“商業化”が進んだのが、前回のロス大会(1984年)でしたが、2028年のテーマは「新しい世代のための新しいオリンピック」です。競技種目としては、ソフトボールとともに野球が復活。大谷翔平選手も「ロス五輪に出てみたい」とコメントしています。

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 他にも、『ラクロス』が120年ぶりに、『クリケット』が128年ぶりに復活します。イギリス発祥で“野球の原型”とも言われるクリケットはインドで人気があり、将来インドでオリンピックが開催されることを見越して、“インドマーケット”を取り込む狙いがあるのかもしれません。

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 そして、ロス大会では『近代五種(水泳・フェンシング・レーザーラン※射撃とランニング・馬術)』から「馬術」が除外されます。馬の運搬が大変なため、現状では開催国の馬を使用していますが、馬の“当たり外れ”があるようで、除外される運びとなりました。

 その代わりに、新たに加わるのが「SASUKE」を基に考案された『障害物レース』です。“馬の障害物レース”から“人の障害物レース”になります。「SASUKE」は「ニンジャ・ウォリアー」という名で世界的に人気です。

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 また、オリンピックを見るときの視点として、真田教授は「何か国(地域)の選手団がメダルを獲得できたのか?」というのもポイントだとしています。今回のパリ大会には約200の国・地域が参加し、そのうち91の国・地域(難民選手団を含む)がメダルを獲得しました。多くの国がメダルを取る=世界中でスポーツが広がっている、と考えられます。そういった点にも注目しながら、次のオリンピックを楽しんでみてはいかがでしょうか。