「頭上注意」な車内に潜入(許可を得て)してみると。。。
さぁ、いよいよ記者がその車内へ。手書きと思われる「頭上注意」がなんとも味わい深いです【画像④】。大学の研究室みたいなこの車両は、確かに今にも頭が当たりそうなほどに天井が低いです。

その車内では、おそらく揺れなどのデータを解析する職員の方が集結しておられました【画像⑤】。
「WIN350」は、1992年6月から2年半で17万キロの試験走行を行ってきていたということで、その開発の大きな使命は「騒音を下げること」さらには「時速300キロで安定して走れるようにすること」だったそうです。

最高時速300kmが実現すれば、JR西日本の「新大阪~博多間」をこれまでの最速の「のぞみ」に比べ14分早く2時間14分で結ぶとあって、当時の同区間の航空機との顧客獲得競争で、かなり有利に働くチャンスを秘めていたのです。
ちなみにこの時の日本国内での営業運転での最速は、上越新幹線で出した「時速275km」でした。