8日に宮崎県で起きた地震を受け、気象庁は南海トラフ巨大地震の発生確率が高まったとして、初の「巨大地震注意」を発表しました。最悪のケースでは死者が32万人に上ると想定される地震のメカニズムとは?巨大地震が連動する「半割れ」とは?手作り解説でお伝えします。

死者最大32万人超 南海トラフ巨大地震とは

今回初めて出された「巨大地震注意」の情報は、南海トラフ巨大地震を想定したものです。

南海トラフとは、静岡県沖から九州にかけて連なるプレートの境界線のことで、広い範囲が震源になりうると想定されています。

この南海トラフでは、日本列島の陸地側のプレートの下に「フィリピン海プレート」が沈み込むことでひずみがたまっていて、ひずみが限界に達すると、南海トラフ巨大地震が起きるんです。

震度6以上が想定されるエリアも広く、静岡から宮崎にかけて10の県では震度7が想定されています。

津波は高知県土佐清水市で34m、静岡県下田市で33m、東京都江東区でも2.48mが想定されています。

最悪の場合、想定される死者は最大32万3000人です。これは、東日本大震災の約17倍となります。