『口紅などの痕がついたマスク』が郵送で届いた


 取材班があるアカウントとやりとりをすると、使用済みマスク3枚セットで1000円。送料も合わせて1370円を要求してきた。

 24歳のシングルマザー、支払い方法はアマゾンギフト券だという。「購入する」と伝えると、レターパックの写真とともに返信がきた。

 (女性からの返信)
 『こちらはお間違いないですか?』

 このレターパックの中に、使用済みマスクが入っているようだ。さらに、1000円を支払えば「10分間、電話で話せる」とも。

 (記者)「いつからどういうきっかけで売り始めたんですか?」
 (シングルマザーの女性)「けっこう最近ですね。お金に困っているからですね。友達がやっていて、『困っている』って言ったら『こんなのやっているよ』って教えてくれて。気持ち悪いかもしれないですけど、欲しい人がいるならいいかと思って」
 電話で話を聞くと女性は、パチンコ店のアルバイトで生計を立てているが、それだけでは暮らしていけず“マスク売り”を始めたのだという。受話器越しには幼い子どもの声が聞こえた。

         (記者)「使用済みマスクを売ることに抵抗とかは?」
 (シングルマザーの女性)「ないです。本当に必死すぎて。これ以上(アルバイトなどで)家を出ていくのを増やしたら子どもと過ごす時間がなくなってしまいますし。これだったら家でやれて郵送のみなので」

このやりとりから3日後、レターパックが届いた。

 (記者)
 「品名は『衣類』と記載がありますね。ビニール袋に包装されて、使用済みのマスクが3枚入っていました。口紅のような痕がついていますね。化粧の痕でしょうか。汚れも付着しています」

 確かにマスクが3枚入っていた。口紅などの痕がついていて実際に着用していたことがうかがえる。