「最初は気持ち悪かったけど…慣れれば平気」アルバイト感覚で売り始める人たち

(女子大学生)「マスクとか洋服とか、あとなんだろう。結構売れるものだったら何でも売っています。タイツ・靴・靴下…。コロナで暇になったのもあるし、楽に稼げるんだったらいいかなと思って」
(記者)「怖くないんですか?」
(女子大学生)「実際に会うわけじゃないので」
(記者)「本当に着用したもの?新品を使用済みに見せかけている?」
(女子大学生)「いや、見せかけてはないですね。なんかいっぱいいますね、連絡くれる人は。そういうフェチというか変態みたいな。最初は気持ち悪くて戸惑っていたんですけど、慣れれば平気でしたね」
「本当に生活に追いつかなくって」

さらに、「直接会って手渡しで売る」という女性もいた。取材班は、この女性と会って事情を聞くことに。

待ち合わせ場所は、大阪・梅田のHEP前。やってきたのはショートヘアーにロングスカートの女性、24歳だという。
(記者)「おいくらでしたっけ?」
(女性)「500円です」
(記者)「何日前に使った?」
(女性)「きのうです」
(記者)「実はテレビ局の人間でして…」
(女性)「そうなんですか?」

記者だと明かした上で事情を聞いてみた。
(女性)「保育士やっていたんですけど、退職しちゃって。その間って感じです」
(記者)「“つなぎ”みたいなこと?」
(女性)「“つなぎ”です。ちょっと色々あって、その後すぐ仕事をやるはずだったんですけど、なくなっちゃって。要らなくなったものが売れるなら、その方がいいなと」
(記者)「これで稼いだお金は何に使うんですか?」
(女性)「生活費の足しですね。(マスクを売らないと)本当に生活追いつかなくってという人もいる」
女性は「怖さと後ろめたさを感じている」とも話した。

渡された封筒の中にはマスクが1枚。手紙も添えられていた。