もしも目の前の人が熱中症で倒れたら?簡単に大人を運ぶ方法を紹介

南波キャスター:
もしも、目の前の人が熱中症で倒れたら、どうしたらいいのでしょうか。

まずは、意識があるか確認することを最優先にしてください。寺嶋医師は「名前などを呼びかけて受け答え出来るかが重要」と話します。はっきりと答えられない場合は、ためらわず救急車を呼んでください。

そして、涼しい場所に移動させることも非常に重要です。それほど力を要さずに運べる方法を、ひなた在宅クリニック山王の田代和馬医師に聞きました。

①足をクロスする
②上体を起こす
③右腕を曲げて胸の前に
④脇から手を入れ引っ張る

まず、足をクロスさせることで摩擦する場所が減り運びやすくなります。

そして頭側に回って首の後ろを押さえながら上体を起こします。膝で上体を支えることで、体が重くても支えになります。

右腕を曲げて胸の前に置き、脇から腕を入れることで上体をホールドできます。

もし緊急の状況で何とかしなくてはいけないときには、こういった方法も一つヒントになるかもしれません。

山内あゆキャスター:
倒れている人を引っ張るとなると、抱えてしまいそうです。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
正しい情報を知っておかないと、いざという時に助けることができません。練習もしておかないといけないです。

南波キャスター:
脇から腕を入れて上体をホールドすると、抜けにくくなる感覚もあるので運びやすくなります。ただ、移動させられない時は助けを呼ぶようにしてください。