お盆休み、帰省してもいい? 海水浴への影響は?

加藤キャスター:
それではこのあと、私たちはどのように過ごしたらいいのかという点です。気象庁は、今後1週間は巨大地震に注意してくださいと呼びかけています。

カレンダーを見てみると8日に地震が発生し、そこから1週間というと14日までなので、お盆の時期に差しかかっているわけです。

SNSでも「九州帰省予定だったけど地震で帰るべきか残るべきか迷う」「お盆旅行の予定あるけど新幹線乗ってるとき地震起きたらどうしよう」といった声が届いています。

南波キャスター:
お盆休みに、旅行先や帰省先で気をつけなくてはいけないポイントはどのようなところにありますか。

名古屋大学 山岡耕春 教授:
特に帰省を止めることを推奨しているわけではないので、普段どおりに帰っていただければいいと思います。

ただ、たとえば帰った先にどういうハザードがあるかマップで確認したり、津波浸水域である場合には、帰省されたあとにその場所の避難経路を確認したりなどを、ぜひやっていただきたいです。

そのうえで、普段の生活を送っていただくことが大事だと思っています。

加藤キャスター:
そして、海水浴に行っても大丈夫なのかという声もあふれています。実際に和歌山県・白浜町では、全ての海水浴場が9日から1週間程度、閉鎖されるということです。

南波キャスター:
海水浴に関しては、どのような考え方が大事になるでしょうか。

名古屋大学 山岡耕春 教授:
基本、特に海水浴をやめることは必要ないかと思います。ただ、海水浴場にいらっしゃる場合には、仮に地震が起きたときに、どういうルートで避難をするか、あらかじめ確認してから楽しんでいただくことが大事かなと思っています。

南波キャスター:
恐れすぎず、ただ、しっかりと準備をしておくことが重要になると思いますが、斎藤さんは改めてどのように感じていらっしゃいますか。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
日常生活に制限は特に必要ないとおっしゃっていただいたのはよかったと思いますし、そうすると白浜町での閉鎖というのは、もしかしたら少し行き過ぎかなと思いました。

あとはやはり、私は原発が動いていることが心配なので、そのあたり今後私たちがどう注意しながら生活していくかが大事だと思います。

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<プロフィール>
山岡耕春さん
名古屋大学教授 日本地震学会元会長
南海トラフ地震評価検討会委員

斎藤幸平さん
東京大学 准教授 専門は経済思想・社会思想
著書『人新世の「資本論」』50万部突破