九州・四国で最大震度6弱を観測した地震、各地で被害が出ています。
気象庁は、巨大地震への注意を呼びかけていて、交通にも影響が出ています。

「日向灘でこの程度の地震は、過去も割と頻繁に発生」

加藤シルビアキャスター:
改めて、8月8日に発生した地震を整理していきます。

宮崎県・日向灘を震源とする、最大震度6弱の地震が発生しました。震源の深さは31キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.1と推定されています。負傷者は12人で、家屋の倒壊もあったという被害情報が入ってきています。

ここで、南海トラフ地震評価検討会の委員であり、名古屋大学名誉教授の山岡耕春さんに伺います。発生から1日が経ち、今回の地震をどのように分析されているでしょうか。

名古屋大学 山岡耕春 教授:
これは日向灘の地震です。日向灘の地震というのは、過去だいたい20年ぐらいおきぐらいに頻繁に起きてきました。マグニチュード7クラスで最後に起きたのが1984年だったので、そういう意味では40年ぶりに起きた地震です。

さらに、それはプレート境界で発生した地震ということで、日向灘では時々起きるタイプの地震であることがわかっています。

南波雅俊キャスター:
40年間発生していなかったということですが、今回は初めて「南海トラフ地震臨時情報」が発表されました。この規模の地震の発生というものは、想定されていたのでしょうか。

名古屋大学 山岡耕春 教授:
日向灘だと、この程度の地震は、過去も割と頻繁に発生しています。日向灘でマグニチュード7クラスの地震が起きて、それが南海トラフ地震や「巨大地震注意」という情報につながることは、ある程度は想定されていたと思っています。