医療経済を学ぶ東京の大学生が、福島県いわき市を訪れ、地方の医療や経済の現状について、学びを深めました。

7月31日にいわき市を訪れたのは、一橋大学経済学部で、医療経済を専門に学ぶ学生たちです。この取り組みは、地域に密着した医療の提供を目指す市内のかしま病院とともに行われたもので、学生たちはまず、病院の外で、町おこしの活動について、話を聞きました。

市内の沿岸部で、建築士として働く豊田善幸さん。震災の津波で被害を受け、解体の危機にあった古民家をリノベーションし、レンタル古民家「清航館」を運営するなど、地域に人が集まる場所を作ってきました。

豊田善幸さん「保守的な田舎の町で勝手なことをやっているのに誰からも文句言われなかったのは、知らないうちに僕のことを影で応援してくれてたすごいおじいちゃんたちがいてくれたんだ」

高齢化が進む町を未来につなげるためには、どうすればいいのか。地域の中で活動を続けてきた豊田さんの話に、学生たちは真剣な表情で、耳を傾けていました。

参加した大学4年生「人のために仕事をするっていうのが美しいなと思いました」
参加した大学4年生「全体が作り上げる一つの町ってすごく価値があるものだなというふうに思いました」

学びを深めた学生たちは、かしま病院を訪れ、専門である医療経済について、討論しました。