どんな備えをすればいいのか

南海トラフ地震評価検討会 平田直 会長
「(Q. 防災対応とは、どの地域でどんな行動をとってほしいのか)想定南海トラフ地震のどこかで起きる可能性がある。
そもそも、南海トラフの東西500キロぐらいのどこかでマグニチュード8~9ぐらいの地震が起きる。プレートの固着状態に変化がある可能性があって、現時点では“どこ”とは言えないので、注意してほしいのは全体。
もし、最大クラスの地震が起きれば、関東では震度は5強とか5弱。東日本大震災のときの揺れぐらい。津波も、九州~四国・紀伊半島、房総半島の外房でも高い津波が来ると想定。津波が起きれば、西南日本だけではなく十分注意が必要。東京都は島しょ部では高い津波に襲われる可能性があるので注意が必要」
私たちはどんな備えをすればいいのか。点検や確認が必要なポイントをまとめました。

▼地震の揺れで倒れないよう、家具などは固定されていますか?
▼上から落ちてきそうなものはありませんか?点検してください。
▼周囲のどこに避難場所があるかや、避難場所へのルートを確認してください。
▼津波からの避難も考える必要があります。海から「より遠い」場所よりも、「より高い場所」に逃げるのが鉄則です。防災マップなどを利用して、高台や津波避難ビルに指定された建物など、頑丈で高い建物の場所を事前に確認してください。
▼津波警報などが発表された場合、解除まで避難を続け、注意報の場合は海に近づかないようにしてください。
▼家族との間で、いざというときの連絡手段を決めてありますか?
▼SNSなど、電話以外の連絡方法はありますか?
▼ご家庭に、水や食料など、ある程度の備蓄はありますか?水や食料などの備蓄を多めに確保することも必要ですが、過剰に買うことは控えてください。
南海トラフ地震評価検討会 平田直 会長
「(Q.どれくらいの期間、備える必要があるか)巨大地震注意は1週間続けていただきたい。国全体として」