プールにもあった“危険な場所”とは

一方、こちらは夏休み中の子ども達で賑わう名古屋市北区の「楠プール」。

(子どもたち)
「気持ちいい!」「楽しい」
(保護者)
「暑いからね、ずっと水から出られない」

涼しくて気持ち良さそうな子どもたちに対して、大変そうなのはプールの安全を守る監視員です。

(プール監視員)
「暑いですね。(暑さ対策に)氷のやつを首に巻いたり、帽子をかぶったりしている。(帽子をかぶるだけで)だいぶ違いますね」

熱中症を防ぐアイテムを見せてもらいました。

(楠プール監視員 和田一広さん)
「これは氷水で冷やした『アイスタオル』。アイスクルーが、監視員の元にタオルを持っていき、体温を下げる取り組みを行っている」

そして、一見涼しそうなプールにも、実は危険な場所が。

(楠プール監視員 和田一広さん)
「高温多湿の中で、特にプールサイド」

プールサイドの表面温度をサーモグラフィーカメラで測ってみると…

(桜沢信司 気象予報士)
「プールは涼しいですけれど、周りは真っ白に表示されます。危険な暑さになっています」

プールサイドの表面は45℃以上を示す白い表示。

打ち水をすると35℃と、温度は10℃以上下がりましたが、しばらくすると再び熱くなります。

このプールでは、3年前からサンダルを履いてもオッケーに。
また、利用者には1時間に10分間、プールからあがって休憩をとり、水分補給を促すほか。

(スタッフ)
「気分の悪い人はいないですか?」

スタッフ一丸となって、利用者とスタッフの熱中症を予防していました。

猛暑の出口が見えない東海地方。
熱中症には、しばらく警戒が続きそうです。