調整に励む歌い手は90歳越え

砂取節の歌い手は、保存会会長・國永信一(くになが・しんいち)さんです。90歳を越えている國永さんは、震災後、金沢市内で妻と娘ととともに住んでいますが、節回しを練習して、当日に備えていました。

♪砂取節「お日の入る場を(やーれーよー)(やんさーか)待つばかりや」
國永さん「休んでいたから、いい声が出ない。もっといい声が出てたと思う。町の人たちが減っていくから、伝えていくのは難しいところあるが、若い人たちに頑張ってもらいたい」

コミュニティの再生を目指し、避難所生活で遠く離れて暮らす住民同士をつなぐため、夕日が沈むふるさとの浜に、再び砂取節が響きます。

馬緤町の砂取節まつりは、8月13日に開かれます。