「レガシーやコモンとなるスタジオ」
スタジオに改修予定の蔵で 後藤さんと建築家・光嶋さん
ー藤枝市の蔵の改修に至った経緯は。
ミュージシャンが気兼ねなく使えるスタジオをつくろうと、楽曲の収録に適した天井の高い建物を探していたところ、藤枝市の空き家対策の部署で働いていた友人の小林亮介さんが「藤枝にはお茶の倉庫の空き物件(蔵)がたくさんある」と教えてくれた。
元藤枝市職員の友人・小林亮介さん(写真左)と後藤さん
2022年から小林さんの協力で、倉庫として使われていた蔵を中心に探し始めた。藤枝市や周辺を歩いて複数の物件を見て回っていたところ、藤枝江崎新聞店から茶倉庫として使っていた土蔵の活用を提案いただいた。スタジオには、私がこれまで集めてきたレコーディング機材を惜しみなく提供し、誰でも自由に使えるよう整備する予定。
ーNPO法人を設立した理由は。
支援活動を透明化したかったから。私の個人スタジオをつくるのではなく、みんなでシェアして、みんなで育てて、みんなで歩んで、藤枝市のレガシー(遺産)やコモン(共有財産)となるスタジオをつくっていきたい。