「タージ・マハル」との鮮やかな対比「デリーのフマユーン廟」

続いての世界遺産は「デリーのフマユーン廟」。フマユーン廟は、大河ガンジスの支流・ヤムナー川の近くに位置します。こちらも赤が特徴的な建造物で、ムガル帝国のフマユーン皇帝の墓として16世紀に作られました。
ムガル帝国もイスラム勢力で、最盛期には現在のインドだけではなく、アフガニスタンやバングラデシュの一部まで支配下に置いた大帝国でした。ちなみにインドで最も有名な世界遺産「タージ・マハル」もムガル帝国時代のもので、このフマユーン廟の建築様式を模して作られたといわれます。

ただしフマユーン廟は赤い砂岩、タージ・マハルは白の大理石を基調に作られているので、「赤と白」の鮮やかな対比があります。