「チンピラ」「ヤンキー」”あの日”から始まった事件の『二次被害』

(堤敏さん)「マスコミによる二次被害、私たちの場合も確かにあったと思います。どこからかかけよってきて、ICレコーダーや、マイクを突きつけられたこともありました。一時はマスコミに対して恐怖心を覚え、家のインターフォンが鳴るたびにドキッとして隠れるような生活をしていた時期もありました。」

 テレビや新聞で、事件に関して大きく報道され、その後に堤さん家族を襲ったのは『誹謗中傷』でした。

(堤敏さん)「まだ当時はSNSというものがなくて、主流はインターネットの掲示板サイトの書き込みなんです。息子と女子生徒に対する誹謗中傷がたくさん書き込まれました。」

 ”チンピラ”、”ヤンキー”。両親にもその誹謗中傷が向けられることもあったといいます。”深夜に遊びに出す親ってどうなのよ”、”しつけがなってない”、”親もヤクザだ”そうした誹謗中傷がネット上にあふれました。