直後だけでなく、被害者遺族を苦しめ続ける現実

(堤敏さん)「ここ数年は、スマートフォンやビデオカメラを片手に動画撮影しながらやってくるYouTuberも現れました。意外だったのが、同じ町内で同じ住宅地に暮らす人からの苦情でした。この町でこんな事件を起こされて迷惑してるよ、治安が悪い街と思われたらどうしてくれるんだ、そんな苦情。またマスコミが毎日来てうるさいんだよ。何とかしろという苦情」

 他にも、通っていた学校からの苦情や、献花された花に対する苦情、情報提供を求めるビラに対する苦情・・・数えきれない二次被害が、事件直後だけでなく、長年にわたり家族を苦しめたといいます。

(堤敏さん)「家内は警察に言ってくださいといって対応したらしいんですけども、まるで私たちが犯罪者のようです。さらに被害者遺族を傷つけて、被害者を2度も3度も殺すのと同じです。」