イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナ自治区ガザでポリオが流行していると、現地の保健当局が発表しました。

ガザの保健当局は29日、水道などのインフラが破壊され、大量のごみが処理されず、たまってしまったことなどにより、ポリオの流行が起きていると発表しました。

日本の厚生労働省によりますと、ポリオは特に5歳以下の子どもがかかることが多く、成人では亡くなる確率も高いものとなっています。

主に感染した人の便を介してうつり、手足や呼吸する筋肉の麻痺などを起こすことがあるということです。

WHO=世界保健機関は16日、ガザ南部ハンユニスと中部デールバラハで先月採取された下水サンプルからポリオウイルスが検出されたと発表していて、テドロス事務局長は26日、ポリオワクチン100万回分以上を数週間以内にガザに送る意向を示しています。