夏休みも終盤。宿題の自由研究に頭を悩ませているご家庭も多いのではないでしょうか。そんな方は必見!SNS映えはもちろん、摩訶不思議なサイエンススイーツをご紹介!

科学の力を借りて、どきどきワクワク楽しめるスイーツづくりをご存じですか?“風船のようにふくらむ飴”から“溶けないアイスクリーム”まで、そこには理由があるんです。SNS映えはもちろん、自由研究にもおススメ!魔法のようなサイエンススイーツをご紹介します。

■科学の力で“瞬間冷却” 人気店の“驚きスイーツ”

まずはサイエンスで作るスイーツが人気のお店、東京・中央区にある「N2 Brunch Club」。湧き出る白い煙で、お客さんの目をクギづけにしている装置(※混雑時は見学できない場合があります)。そのモクモクの中から現れた白い物体。実は、製法にサイエンスが使われている「ジェラート」なんです。

N2 Brunch Club 岡部浩店長
「液体窒素で瞬間冷却することによって、すごく細かい粒子になって、なめらかさが出るジェラートになっています」

マイナス196度の超低温で気化する液体窒素の特性を生かしたスイーツなんです。人気の「クレームブリュレジェラート」(レギュラー650円/ラージ850円)。その特徴は…

男性客
「キメが細かい」
女性客
「結構なめらかな感じで、すごい味が凝縮されている感じがして美味しいです」

ちなみに「フェレロレビールジェラート」(レギュラー650円/ラージ850円)も人気。注射器のインパクトが絶大なひと品。

女性客
「上にかけた濃厚なチョコレートも、とってもいいアクセントになって、またリピートしたいなって思います」

■色が変わる“食べる宝石” 琥珀糖の「ジオードケーキ」

見て楽しく食べておいしいサイエンススイーツ。実は、家庭でも手軽にできるんです。サイエンススイーツの本も書いているケーキデザイナーの太田さちかさん。10年以上にわたり、サイエンスの力を使った料理やお菓子づくりの魅力を子どもに教えています。

ケーキデザイナー・芸術教育士 太田さちかさん
「子どもたちが常に『なんで?なんで?』って聞いてくるんですね。サイエンスというフィルターを通すととってもわかりやすくて、実験ができたりするので、それが面白いということで(サイエンスを)取り入れるようになりました」

この日のテーマは、液体からゼリーへの変化。きれいな青色のゼリーが完成しました。


そんな太田さんがこの日向かったのは、埼玉・飯能市のムーミンバレーパーク。ムーミンの物語に登場する宝石をケーキで再現するといいます。それが、食べる宝石とも言われる「琥珀糖」のケーキ。そのワークショップ「サイエンススイーツづくり」は親子でにぎわっていました。

母親
「このビジュアルがすごくきれいで、これ本当にお菓子なのかなと思って」
母親
「理科が好きなので、サイエンス的なクッキングができるって聞いたんで」
太田さちかさん
「お水と砂糖と粉寒天だけでできる」

鍋に水(200g)と寒天(4g)とグラニュー糖(300g)、そしてカギを握るハーブティー(バタフライピーティ1個)など材料を入れて火にかければ、琥珀糖の液体が完成。ここにあるものを加えると、サイエンスの力で不思議な現象が…

加えたのは“レモン汁”。その効果で青い液体がみるみる変化し、紫色に。それを冷やし固めると琥珀糖が完成。宝石のようにカットしていくと輝きが増し、ガーネットのようになるというのです。

ケーキに琥珀糖を埋め込めば、まるで石の中が宝石の結晶で埋め尽くされたジオードにそっくりな「ガーネットの谷間のジオードケーキ」が完成。