台風災害はさらに激甚化か 台風発生数は減少?
台風は熱帯から亜熱帯の暖かい海の上で発生、発達します。なぜなら、海水温が高いところでは、より海から水蒸気が供給され、積乱雲が発達するためです。発達した積乱雲が集まり、まとまることで、台風は発達します。
海水温が上昇していることで、やはり避けて通れないのは地球温暖化の影響です。地球温暖化が進行した未来の台風は、どうなるのでしょうか?筆保教授はいいます。「多くの研究者がその謎に挑戦していて、まだ統一した答えが定まっていないところもありますが、台風の勢力が強くなっていくだろうと考えられています。そのメカニズムとして考えられているのは、やっぱり海面水温が高くなって、台風のエネルギーである水蒸気がたくさん蒸発しやすい。そうなると台風が強くなります。」
一方で、温暖化が進むと大気の状態が安定化するため、台風の発生数自体は少なくなるのではないかと考えられています。台風の発生数は少なくても、ひとたび台風が発生したら強い勢力に成長してしまう台風の割合が増える未来を、多くの研究者がイメージしています。














