子どもが高額課金…どう対応

県消費生活センター・アイネスがまとめた20歳未満からの相談で、最も多いのが「インターネットゲーム」。次いで「商品一般」、「健康」、「四輪自動車」、「娯楽等情報配信サービス」などとなっています。

アイネス 清水磨智子さん

アイネス 清水磨智子さん:
「どんな使い方をしているのかを知らない保護者が非常に多いように感じますので、そこがトラブルを未然に防げない理由の一つなのかなと思います」

実際に起きた事例では、高校生の娘がネット通販で美容液を購入。後日コンビニの後払い決裁で業者から高額の請求書が届きました。

アイネス 清水磨智子さん:
「本人はお試し価格ということで安いものだという認識で買っています。2回目に定期購入でそんなに高くなるとは思っていなかったと」

未成年者が親の同意を得ずに交わした契約は取り消すことができます。ただ、注文の際、未成年者が年齢記入欄に入力すると『売れない』と表示されるため、年齢を偽って記入するケースもあるそうです。

アイネス 清水磨智子さん:
「成年と偽って購入してしまったり、保護者の同意を得ましたとチェックして注文してしまったりすると事業者側としても未成年者契約の取り消しに応じないというケースもあります」

別の事例では、家族共有のタブレット端末で小学生の息子がオンラインゲームで高額課金しました。

アイネス 清水磨智子さん:
「保護者のカード情報が登録されていたということになりますと、申し出通り未成年者が使ったのかというところは非常に疑問ですし、回復が困難な事例かと思います」

トラブル防止には、ペアレンタルコントロールやフィルタリングの利用のほか、子どもが興味を持っていることに親が関心を持つことが大切といいます。

アイネス 清水磨智子さん:
「子どもの年齢、興味などに応じてルールをブラッシュアップしていくことが一番大切。特に夏休みは保護者も子どもに目をかけてあげられる時間と思いますので、今からそういう準備をしてほしい」