“代理親”から生まれたキングサーモン
さらにさらに!
今年5月には、サーモン養殖業界をざわつかせたビッグニュースも。
それは、“養殖には不向き”とされてきたキングサーモンの“代理親による養殖”。
最大にして最高級のキングサーモンですが、成熟が遅く、オスは精子を作るまでに早くて3年、メスでは産卵まで7年かかる場合もあるといいます。しかも産卵は生涯で1回のみなので、養殖には向かないと言われてきました。
しかし、東京海洋大学・吉崎悟朗教授の研究チームが新たな技術を開発。

キングサーモンの卵と精子を作る幹細胞という大元の細胞を、毎年産卵するニジマスに移植。ニジマスを「代理親」にして、キングサーモンを生ませるという技術。
養殖以外にも、絶滅危惧種の保護につながると期待されています。