▽喜久本愛理リポーター
「500円玉大ほどの発信機を身につけて自販機の前を通るとスマートフォンに通知が行く仕組みになっています」

7年の歳月をかけて「ミマモライド」を開発した、合同会社トキニライドの開発者はー

▽トキニライド・平良斗星さん
「捜索をしている方々は、自分の仕事を投げ打って街じゅうを捜索することになると聞きまして、大変な思いをしている捜索者の目線に立って開発をした」

捜索者の目線で開発された「ミマモライド」の導入が最も進んでいるのが、本島中部、宜野湾市だ。

▽宜野湾市・介護長寿課 志良堂孝さん
「高齢化率が低いのにも関わらず認知症の高齢者の割合が高いのではないかというデータがありました。その中で、早めに認知症の施策に取り組んでいこうと」

宜野湾市では現在、市内の公共施設や認知症を抱える家族の家など計73カ所にミマモライド捜索システムの子機センサーを設置している。


取材班は、日常的に「ミマモライド」を使用している喜納さんに話を聞いた。

喜納さんは母親が認知症で、近所の人から「信号のあちこちでぼーっと立っているのを見る」と知らされたことがきっかけで、「ミマモライド」を導入した。今では、自販機の半径15メートルという少し離れた地点からでもタグを感知する「ミマモライド」に信頼を寄せる。

▽喜納政伸さん
「これでも感知するのは、非常に安心、ホッとした。全然、安心感が違う」

導入してからは、万一の際にシステムが助けとなるため、外出する際も安心感が増したと話す。ただ、宜野湾市全域で「73台」という設置数は多いとは言い難い。

▽認知症の父を持つ比嘉さん
「浦添市では子機センサーの数が少なくて、ぜんぜん浦添のほうでは反応しない」