■消火したのは

大きな騒ぎにならなかった要因はもうひとつありそうだ。

消防によると、爆発音を聞き、現場の状況を察してすぐに駆け付けたのは、2人の消防署員だった。

天童市消防本部に勤務し、普段は消火業務や救急業務にあたっているという50代と30代の2人の消防署員。

この日は非番で、地元のチームであるモンテディオの応援をしようとスタジアムを訪れていた。

「消火器をどこから持ってきたのかなど詳細はわからないが、2人がすぐに消火活動にあたった」と消防の担当者。

偶然現場に居合わせた消火のプロが、冷静に対処したという事実があったのだ。

現場には、消火に使われた消火器がいくつも並んでいた。